ダイビングスクールなみよいくじら(www.namiyoi.com)のせきちゅうが、ダイビングのことについてうんちく好き勝手語っちゃいます。不定期ですのであしからずご了承ください。


by namiyoi3
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ナイトロックスの最大水深早見表、ありそうでなかったので作ってみた。

クウキと純酸素の間の酸素比率のガス、つまり酸素比率22%~99%(実質99%は純酸素扱いではあるが)いわゆるエンリッチドエアー(ナイトロクッス)と呼んでいるのですが

エンリッチドエアー(ナイトロックス)で潜るとすると、窒素が少ない分、酸素が多いわけです。

窒素が少ないから 体内に溶ける窒素も少なくなり、その分長くもぐれるとか、クウキを使用するダイバーと同じ水深に同じ時間だけ潜っていたとしても、エンリチドエアダイバーは、体内に溶解する窒素が少なくなる

とか、

体が楽チンとか メリットが多大でエンリッチドエアでのダイビングは 人気もはあるのですが


酸素(比率)が多くなればなるほど、深く行くと酸素中毒になる可能性が上がってくるので

酸素比率によって、それぞれこの水深までにしておきなさいという酸素最大水深=MODというのが決められておりまして

たとえば PADIや主なテックダイビング団体TDI、IANTD等、またはNOAA(アメリカ海洋大気局)などは

クウキ(酸素21%)では、 最大66mまで、(できれば56mまで)の水深まで、100%酸素の場合だと、最大6m(できれば4m)までにしないと、酸素が濃すぎて酸素中毒になる

と警告しています。(窒素の問題はここでは無視している)



つまり酸素中毒にならない酸素分圧を決めて、そこから水深を出して それまでの間で潜ることが大前提になっているわけです。

そして窒素の問題の制限を決めていくわけですね。(減圧不要限界やテックの場合は減圧時間も)

その酸素の比率による最大許容水深を導き出すにはダイビングコンピュータにに酸素比率を入れれば、勝手に最大可能水深は表示してくれるし 電卓があればというまに計算してくれるんだけど、

早見表があっても楽チンちゃうん?と探してみたが、ごっつい教材に掲載してる以外にはどうやらない。。。

なので作ってみました。
ナイトロックスの最大水深早見表、ありそうでなかったので作ってみた。_a0104720_23531280.jpg


※1 潜水物理&エンリッチドエアー(ナイトロックス)ダイバー認定が最低限必要です。
※2 100mを潜るときの水深も書いてますが、酸素比率がクウキよりも低いし、その他を窒素ばかりだと不活性ガス酔いも大変なのでトライミックスダイビングの知識が必要。
※3 酸素比率40%以上は アドバンスドナイトロックスの知識が必要。
※4 コレだけをみて潜るのはオススメしてません。計算ミスあったらごめんなさい。

数字弱い方は、コレみたら余計にややこしくなるかも知れませんが そうならダイビングコンピュータに入力するだけで使えますんもでご安心を。

もちろん、この酸素最大水深(MOD)が分かっただけでエンイッチエアーが使えるわけではありませんが
その他のリスクやメリットを理解したうえで、最大深度が早く出せれば、ま、楽チンかなと。

自分用に作ってみました。

はいすっきりー♪

注)MOD=(Maximum Oxygen Depth)は
酸素最大水深、酸素許容限界深度 などとと訳されてます。
by namiyoi3 | 2013-03-30 00:19 | エンリッチドエアー